【糖質制限基本の「き」・14】
バーンスタイン・ダイエットとアトキンス・ダイエット
こんにちは。株式会社アスクレイ代表取締役 医学博士 松田 俊哉です。
糖質制限にはどのような分類があるかご存知ですか。
糖質制限は、糖質制限の厳しさにより、大きく分けてバーンスタイン先生が提唱する基準(バーンスタイン・ダイエット)と、アトキンス先生が提唱する基準(アトキンス・ダイエット)に分けられます。
バーンスタイン・ダイエット
世界で初めて糖質制限食を実行したバーンスタイン先生は、1日の糖質摂取量を130g以内に設定しています。
糖質摂取量の下限を設定していないため制限には幅をもたせています。
アメリカ糖尿病学会でも、糖質制限を1日130g以内と設定しています。
バーンスタイン・ダイエットの利点は、ストレスなくダイエットを続けられるという点です。
糖質の制限がそれほど厳しくないので調味料などの制限が少なく、おいしいものを食べながらダイエットができます。
アトキンス・ダイエット
アトキンス・ダイエットとよばれるアトキンス先生が唱える糖質制限は、食事の糖質量が少なければ少ないほど効果があるとしています。
特に導入期には厳しく糖質を制限し、1日20g以内に抑えます。その後、1日当たりの糖質量を60g以内で維持します。
アトキンス・ダイエットは制限が厳しいため効果も大きいのですが、食べられる食材が制限されその分ストレスを感じます。
また必要なビタミンが不足しがちになるため、専用のサプリメントを内服する必要があります。
バーンスタイン・ダイエットとアトキンス・ダイエットの違い
バーンスタイン・ダイエットとアトキンス・ダイエットの違いについてもう少し説明します。
それぞれのダイエットは体内でケトン体という物質が増えるかどうかという点も違ってきます。
バーンスタイン・ダイエットではケトン体が増えませんが、アトキンス・ダイエットではケトン体が増えてきます。
次回のコラムでは、ケトン体とケトアシドーシスについてお話します。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
糖質制限アプリは、皆様の糖質制限生活を応援しています。