【糖質制限基本の「き」・16】
ケトン体量を増やす食品「ココナッツオイル」
こんにちは。
株式会社アスクレイ代表取締役 医学博士 松田 俊哉です。
体内のケトン体量を増やすのに有効な食品をご存知ですか?
バターや牛脂などの動物性脂肪などでもケトン体は上昇しますが、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルは、吸収が早くてエネルギー効率も良いためおすすめです。
朝、昼、夕に小さじ1杯程度を目安に摂ると効果的です。
糖質を制限してココナッツオイルを1日3回以上摂取すると、エネルギー源がケトン体となる「ケトン体質」になりやすいです。
ケトン体質になると、体脂肪からもケトン体を作りやすくなるため、内臓脂肪が消費されやすくなるのです。
ここで注意していただきたい点があります。
それは、糖質と一緒にココナッツオイルを食べると、ケトン体は増えないということです。
パンにココナッツオイルを塗って食べても、ケトン体は増えないので注意してください。
パンにココナッツオイルをつけて食べると、どうしてケトン体が増えないの?
では、パンにココナッツオイルをつけて食べると、どうしてケトン体が増えないのでしょうか。
それは、人間の体にエネルギー源を消費する優先順位があるからです。
人の体は、アルコール→糖質→脂肪酸・ケトン体→アミノ酸という順序でエネルギーを消費します。
パンは消化されるとブドウ糖という糖質になるので、こちらのエネルギーの消費が優先され、ケトン体が増えないのです。
ココナッツオイルのおいしい食べ方
ココナッツオイルは、コーヒーに加えるとおいしくいただけます。
コーヒーにココナッツオイルを小さじ1杯程度、甘味料、生クリームを入れ、電子レンジで少し温めると、おいしいカフェオレになります。
お試しください。
ただし、砂糖を入れるとケトン体が増えませんので、注意してくださいね。
ココナッツオイルに関する注意点
ココナッツオイルを摂ると、お腹が緩くなる方がおられます。
健康上の問題は特にございませんが、もし生活に支障が出るようであれば、摂る量を少し減らしてみてください。
ココナッツオイルはケトン体を増やすのに有効ですが、ココナッツの関連商品には糖質が多く、中鎖脂肪酸が含まれないものがあるため注意してください。
例えば、ココナッツジュースやココナッツ味の飴などは、ケトン体を増やす効果はありません。
ココナッツという言葉だけで飛びついてはいけませんよ。
次回のコラムでは、「オメガ6、オメガ3」についてお話します。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
糖質制限アプリは、皆様の糖質制限生活を応援しています。