グルコーススパイクとは

コラム

【糖質制限基本の「き」・20】

こんにちは。株式会社アスクレイ代表取締役 医学博士 松田 俊哉です。

グルコーススパイク(血糖値スパイク)

グルコーススパイク(血糖値スパイク)という言葉を聞いたことがありますか?
食後に急激に血糖値が上昇・急降下を起こす状態を「グルコーススパイク」といいます。

グルコーススパイクは、インスリンの分泌が大きく影響しています。

膵臓の老化や肥満などによってインスリンを分泌する能力が衰えると、分泌量が減ったり、分泌するタイミングが遅くなったりします。
すると、細胞がブドウ糖を取り込むことができず、血糖値の急激な上昇を招きます。
さらに急上昇した血糖値を抑えるために、後からインスリンが大量に出てしまうと、今度は血糖値の急降下を招きます。
こうした血糖値の乱高下が血管にダメージを与えてしまいます。

空腹時と食後の血糖値の血糖値が大きければ大きいほど、糖尿病の合併症・がん・動脈硬化などを発症しやすいと言われています。

グルコーススパイクを起こしやすい人

グルコーススパイクを起こしやすい人の特徴としては、
「炭水化物中心の食事をたくさん食べる」
「食べる速度が早い」
「運動不足」
「血縁者に糖尿病の人がいる」
などが挙げられます。

糖尿病の方が糖質制限を行うと、空腹時と食後の血糖値の差が少なくなるためグルコーススパイクが改善されます。
そのため、糖尿病の合併症・がん・動脈硬化などのリスクを下げることができると考えられています。

次回のコラムでは、糖質依存症についてお話します。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
糖質制限アプリは、皆様の糖質制限生活を応援しています。

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